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以前のブログでも書かせていただきましたが、知多半島は豊かな発酵文化が根付いた地域です。

「ハクロウ秋の蔵まつり」のコンセプトが、愛知や知多の発酵と醸造なワケ

 

知多半島の食文化の特徴は、全体的に旨みが強いこと。
大豆から造る味噌とたまり醤油は濃厚で旨みが強く、粕酢も米酢に比べて旨みが強いのが特徴です。私たちが造るお酒もそれに合わせて、濃醇旨口と表現されるように旨みの強いお酒になっています。
歴史的に蓄積された伝統的な発酵の技術による、「アミノ酸が多くて旨みが強い醸造製品」が知多半島に集中しているいるのです。

 


発酵食品に囲まれた「おいしい半島」の醸造製品を詰め合わせに

 

この歴史ある醸造半島で、今も昔ながらの手作りで醸造している蔵元や製造者の真心を込めた醸造製品を、広く皆様に知っていただきたい。そしてこの素晴らしい知多の食文化を多くの方に知っていただきたい、魅力を届けたいと願い、2006年に企画したのが「醸造半島 知多のさしすせそ」です。

通常調味料の「さしすせそ」の「さ」は、砂糖ですが、蔵元としては素材に味を入りやすくするお酒も重要な調味料の一つと考えて、酒を合わせました。

それが純米料理酒「おおごっつぉ」です。


また、このセットの誕生には2005年に美浜町で伝統的な製法で塩が作られ始めたのも一つのポイントになりました。「さしすせそ」でセットにするにはどうしても良質の塩が必要だったのです。
そこに「流下式枝条架塩田」でかんすいを作り、それを煮詰めて天日干しという昔ながらの製法で100%海水のみでできた塩が生まれたことで、「さしすせそ」が完成しました。

 

 


「醸造半島 知多のさしすせそ」にご協力いただいている醸造元

 

株式会社三井酢店

愛知県阿久比町にて約100年。伝統の醸造法を守り続け、お料理の基本となる純米酢や、熟成した酒粕から造る純粕酢、お酢が苦手な方でも飲みやすい果実酢などを、昔ながらの製法(静置発酵法)でゆっくり子供を育てるように手をかけて造っている酢造蔵です。

 

九代目吉野屋傳右衛門(合名会社伊藤商店)

愛知県武豊町にある江戸文政年間創業の老舗醸造蔵。初代は酒造業。六代目以降その酒造技術を活かし繊細な造りで味噌・溜を完成。三年間じっくり杉桶で熟成させ、深い旨みとコクのある味噌・溜に。杉桶は江戸時代から代々受け継ぐ二百年物を使用。杉桶に住み着いた醸造菌が、傳右衛門の味を今もなお守り続けています。

 

南蔵商店 青木弥右エ門

風土に根差した伝統を守り続ける醸造蔵。百年以上前の木桶に仕込み、三年かけてゆっくり熟成。自然の大きな力をかりて「一度一会」の姿勢で味噌、たまり造りを行っています。小麦を使わないたまりは、グルテンフリー食材の人気が高い欧州でも高い評価を受け、生産量の半分程度はドイツなど欧州などに輸出しています。

 

豊浜水産物加工業協同組合

愛知県南知多町の豊浜漁港は県内一の水揚げ量を誇ります。豊かな漁場で獲れる新鮮なカタクチイワシを活用して、豊浜水産物加工業協同組合と愛知県食品工業技術センターが共同で開発した魚醤が「しこの露」。化学調味料などを一切使わない無添加で、臭みの少ない使いやすい魚醤です。

 

豊田食品製造所

昭和21年に創業以来、厳選した材料を使い手作業でウスターソースを造っています。平釜でアクを取りながら野菜を丁寧に煮込み、醸造酢を加え、まろやかな味と香りの一品。「清吉つぁんの手造りソース」という製品名は創業者の愛称から。造り手の顔が見えるソース造りをとの意を込め名付けられました。

 

食と健康の館

木柱に竹の枝を重ねて吊るした枝条架に海水を滴らせ、太陽の熱と風により水分を蒸発させてかんすいをつくる「流下式枝条架塩田」で塩を製造。まろやかで体に優しい自然海水塩「美浜の塩」を販売しています。愛知県の美浜町には、古墳時代から海水を煮つめて塩作りをしていたという歴史もあるそうです。

 

 

「地産地消」という言葉をよく耳にするようになりましたが、その地の調味料まで使ってこそ本当の地産地消。弊社が吟味しました顔の見える作り手の、手間暇かけた確かな味をお試しいただければ幸いです。

 

 

醸造半島 知多のさしすせそ セットは下記から購入いただけます。

☆醸造半島 知多のさしすせそ ギフトセット(傳右衛門セット)

 

☆醸造半島 半島のさしすせそ ギフトセット(南蔵セット)

 

☆醸造半島 鍋のさしすせそ ギフトセット