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今年の夏は暑さがことさら厳しいですね。

 

真夏のこの時期、世間一般ではビールの消費量は増えますが、日本酒は逆に減少します。夏向きの美味しいお酒があるのにもったいない。
とはいえ、日本酒のアルコール度数は高いので、うだるような真夏は、私たち蔵人でも「日本酒今日は少しきついな」と思うことがあるのが正直なところです。
そんな時にどんな楽しみ方をしているか、蔵人の日常をご紹介したいと思います。

 

◯まずどんなお酒が夏向きなのか


「夏酒」とよく言われますが、特に決まった定義はありません。
私が夏向きだと思うお酒は、冷やして美味しいものや、割ったりロックで飲んでも旨みが感じられて美味しいお酒です。
少量多品種で多様なお酒を造る、私たち澤田酒造も夏向きなお酒たくさんあります。

 

ざっくり向いているのは、NGU。
生酒・原酒・うすにごり(N なまざけ G げんしゅ U うすにごり)です。

 

・フレッシュフルーティーで冷やして美味しい生酒
冷やして美味しいフレッシュでフルーティーな生酒は夏にピッタリのお酒です。中でも酸が効いてキレの良いお酒は暑い時期でもすすみます。
白老のラインナップの中では

・白老 夢吟香 純米吟醸 しぼりたて生酒


 

 

・辛口特別純米酒 白老(ハゼ・カワハギラベル)

 

 

・割りやロックに向いた濃厚な原酒

日本酒は製造の過程で加水します。原酒のままでは濃厚でアルコール度数も高いため水を加えて濃さを調整するのです。
加水されていない原酒は、アルコール度数が17〜18度と高めです。
そのままでももちろん美味しいのですが、濃さがあるので割って飲んでもロックにしても美味しいのが原酒の特徴です。
白老のラインナップの中では

・白老 自然栽培米の酒 火入れ原酒

 


・白老 千本錦 純米吟醸 しぼりたて生酒

 

・蔵人だけしか飲めぬ酒

 

 

・お米の旨みとほのかな酸味、爽やかなうすにごり

本来は濾過をして酒粕にしてしまう「おり」をあえて少し残したのがうすにごりです。爽やかで口当たりが良いのですが、お米の旨みもしっかり感じられるのが特徴です。
白老のラインナップの中では

・白老 若水 純米 うすにごり生酒 

 

 

 

◯蔵人が真夏に楽しんでいる飲み方は


ところで蔵人が真夏にどんなお酒の楽しみ方をしているか。 それほど変わった飲み方をしているわけではありませんが、少しご紹介します。

 

☆ハイボール
アルコール度数の高い原酒や香りのあるお酒は氷を浮かべたり割って飲んでも美味しいです。
ロックや水割りももちろん美味しいですが、炭酸水で割ってハイボールがおすすめ。
割り方はお好みですが、私たちが日常的に飲むのは、お酒2:炭酸水3くらいです。
17度のお酒を2:3で割ると、6.8度。 氷を入れればさらに下がって4~5%とビール並みになります。

 

☆日本酒モヒート

ミントを効かせてモヒートも美味しいです。
(1)まず適量のミントをグラスに入れてスプーンでしごくように潰します。
(2)甘さの欲しい方は、ガムシロップを入れます。
※血糖値等気になる方はアガベシロップなどで代用してください。
(3)レモンかライムを絞って入れます。
(4)氷を入れて、お酒を注ぎます。
(5)一度混ぜて、炭酸水を入れます。
※割り方はお好みで、個人的にはお酒2に対して2~3の割合が良いかなと思います。
ミントは多い方が美味しいですね。
爽やかで美味しくてすごくすすみますので、たくさん作っておきたいところですが、適量を心がけましょう。

こちらはどちらかというとクセの少ないお酒が合っているように思います。
例えば弊社のラインナップでは香り控え目、無濾過で濃厚な原酒「蔵人だけしか飲めぬ酒」はピッタリです。

 

 

真夏の日本酒の楽しみ方、他にも凍らせてシャーベットで頂いたり、カットしたフルーツを混ぜ合わせたり、色々な楽しみ方がありますね。
これはオススメ!という飲み方がありましたら、ぜひお知らせください。

 

 

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