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「知多の花露」に使用している知多半島産の山田錦。栽培していただいている山本善博さん(半田市)にお話を伺いました。(取材:2023年4月5日)

山田錦を始めて30年以上になります。
山田錦のお酒を飲んで、うちでもやれないかなと思ったのがきっかけです。

初めは自分で飲む分だけを作ってもらっていました。
ラベルも子供が三姉妹なので「三姉妹」とつけて。
最初の数年は他の酒蔵さんでお酒にしてもらっていましたが、その後は全量白老さんにお願いしています。

山田錦の特徴でもあり、タンパクを上げるわけにはいかないので肥料を使えない。
なので量は穫れません。
この辺りの地域で作ると若干タンパクは高めになりますね。
なのでお酒も味はしっかり目になると思います。

 

作り方で工夫されているところは?

 

手間をかけすぎず、「基本に忠実に」というところ。
作っているのはほとんど特別栽培米なので、農薬もそれほど使わないです。
苗作りにもこだわって、種子消毒を温湯処理にして薬を一切使わない育苗方法を採用しています。
もともと知多半島は砂地ではなく粘土質なので流亡が少なく、肥料や農薬の使用量が少なくて済むという利点もあります。
酒米である山田錦は肥料を使いませんが、食用米は基本的に堆肥メインで栽培しています。

 

35%まで磨くのは無理じゃないかと思っていましたが、割と綺麗に磨けていましたね。
蔵元からしたらどこまでやれるのかやってみたいのだろうけど、そこは腕次第ですね。
うちの米で美味しい酒を造ってくれたら嬉しいですね。

 

ライスセンター施設をもつ規模の大きな米農家さんです

 

自家用プライベートラベルの「三姉妹」
山本さんの知多山田4割5分磨きの純米大吟醸です

 


純米大吟醸「知多の花露」

 

IWC(International Wine Challenge)2023 純米大吟醸の部【BRONZE】受賞

白老初挑戦の3割5分磨き、オール愛知産の最高級純米大吟醸です。
地元知多半島産の山田錦を35%まで磨いて、
長期低温発酵で醸しました。
愛知県の酵母と種麹、そして愛知県の水と愛知の造り手、
徹底的に愛知県にこだわりました。
香り高く雑味の少ないきれいな飲み口。
よく冷やして軽快な味わいをお楽しみください。