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澤田酒造がこの春ゴソゴソと始めるものの一つに「漬物製造」があります。

酒蔵が漬物製造、なぜか。

食品衛生法の改正によって、今年の6月1日から漬物の製造販売が許可制になります。

国際的な食品衛生管理基準「HACCP(ハサップ)」に沿った衛生管理が求められ、衛生的な製造施設の整備も必要になったのです。

安全を守るうえで必要な改正である一方、
これまで農家さんが副業として作ってきた「手作りの漬物」
その製造にまで適用されることになりました。

梅酒「白老梅」で使用している佐布里梅も例外ではなく、何軒もの農家さんが梅干しの製造販売を断念されました。
佐布里梅の活用機会が減少すれば、梅の栽培まで断念する農家さんが出てくる。

そんな危機感から、
佐布里梅の出口を確保すること。
そしてまずは弊社が製造ノウハウを作り、農家さんが継続して梅干し製造をできるように支援をできればと考えました。

今回の漬物製造場の設置にあたり、梅ボーイズの山本将志郎さんにノウハウ面で全面的に協力をいただきます。

梅ボーイズの山本さんは、現在クラウドファンディングで、当社のほか、神奈川県の産地と連携し、集める資金とノウハウ共有を通じて梅干しの製造所整備に取り組まれています。

スタートから1週間、目標金額を大きく超えております。
日本の伝統保存食が消えてしまうかもしれない。
危機感を共有いただいて多くの支援。
深く感謝申し上げます。