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今年も若水の田植えが着々と進んでいます。

 

田植えが終わった若水の圃場

 

 

 

若水は愛知県で開発された酒米です。


父親品種は五百万石。
掛け合わせにより、五百万石の耐倒伏性が強化された品種です。

タンパク質の含有量がやや多めになるためお米の旨みがしっかり感じられるお酒に仕上がるのが特徴です。

一般的にお酒造りにおいては、雑味につながるという理由から、お米のタンパク質は少ない方が良いとされます。しかしそれによって味わいがキレイで香りが高い、美味しいけれど画一的なお酒が増えてしまっているのも事実。最近では、個性のある、味わいもお米の旨みをしっかり感じられるお酒が見直されてきています。

白老のお酒は、伝統的に濃醇旨口です。旨みの強い地域の食文化に寄り添うお酒造りをしているからですが、その方向性と若水の相性が良いのです。

 

また、弊社が「若水」を多く使用するのは、地元知多半島での栽培に適しているからというのも大きな理由です。

地域の気候や土壌に合う米であれば、栽培に無理がなく肥料や農薬を抑えることができます。

また、地元産の米を使用するということは、耕作地を守ることにつながります。
そして耕作地を守るということは、適切に管理された状態を維持するということになるため、水田の保水機能により雨水の過剰な流出を防ぐことにつながったり、生態系を守ることにもつながると考えています。


耕作放棄地となって荒地が増えると生活環境の悪化につながる危険性があります。

 

白老では、自社水田で契約農家さんに農薬の使用をできる限り抑えていただいています。
田植えから後はほとんど使わずに栽培しています。

 

水源を守り、地域の環境を守り、様々な生産者さんとつながりをもち、その中でお酒づくりをできていること、本当にありがたいことだと思います。