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海外からの訪日旅行客が回復してきているようです。
ニュースなどを見ていると、日本への旅行で「食」への期待の高さが感じられます。
国内旅行でも、旅先で美味しいものを探して食べるのは大きな楽しみです。

いわゆるグルメ旅、フードツーリズム、ガストロノミーツーリズムと言われる旅行形態ですね。

 

ところで、聞き慣れないガストロノミーツーリズムという言葉。

日本ではまだそれほど認知されていません。

観光庁のサイトには、「その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、食文化に触れることを目的としたツーリズムのことをいう。」とあります。

ただ美味しいものを食べに行くだけではなくて、その食文化や食材が生産されている背景に少し思いを馳せながら楽しんでみましょう、ということなのかなと思います。

確かに、どんな風に作られているのだろうか、なぜこの地域ではこういう食べ方になったんだろうかなど、知ることができると目の前の食事がもっと美味しくなりますね。

 

私たちの住む知多半島も、海に囲まれていて、歴史的に醸造が盛んな地域。全国的に有名な名産があるわけではないのですが、地産地消型の多様な食材の産地です。

名古屋からも気軽にアクセスできるため、名古屋から知多半島へ食を楽しみにいらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

そんな折に、少しだけ食材の背景や生産者さんの想いなど考えてみてはいかがでしょう。

きっと目の前の美味しい食事がさらに美味しくなるのでは。

 

 

さて、5月27日の「知多のガストロノミーを楽しむ会」は、知多半島の豊かな食材を白老のお酒と共に楽しんでいただけるイベントに致したく準備を進めています。
ワイワイガヤガヤ、美味しい食とおしゃべりを一緒に楽しみませんか。

上の写真は過去のイベント風景ですが、こんな雰囲気の楽しい会にしたいと考えています

 

 

当日一緒に盛り上げていただく生産者さんの中から畜産農家さん3名をご紹介いたします。


 

知多牛工房牛小屋 大岩 智さん

 

知多牛の生産、加工、販売まで一貫体制の畜産農家さん。
とうもろこし、麦、大豆などの天然飼料に地元産の稲わらを配合し独自の飼料を作り、丁寧に育てています。


さらに澤田酒造の酒粕を使った発酵飼料により、牛の消化を助けストレス緩和につながり、今まで以上に柔らかさが増して美味しい牛肉になったそうです。
「ル クーリュズ」の渡邊シェフも絶賛されています。

 


 

こにし養豚 小西 宏昭さん

 

こにし養豚さんの知多豚こに豚(ちたぶたこにとん)

愛知県が開発した高品質な三元豚を育てており、こだわりの飼料で真心を込めて育てられた豚たちは「知多豚こに豚(ちたぶたこにとん)」の名で地元で愛されています。

酒粕を与えると食いしん坊な子が我先に食べてしまうので、均等に食べてもらうために一頭一頭手渡しで与えてくださっているそうです。


酒粕を食べた豚のお肉は、脂があっさりしていていくらでも食べられます。

 

 


 

あさひファーム 菅 進さん

 

超こだわりあさひファームさんの名古屋コーチン

自然に近い餌や平飼い環境で健康な鶏を育成。

とうもろこしなど輸入飼料に頼らず、国産飼料を使用されています。米を中心に麦や天然の草など13種類の飼料をオーナー自身が鶏の成長に合わせて調合し、さらに白老の酒粕を手間をかけて練り込んで与えています。

不思議なことに強い臭いが全くしない菅さんの鶏舎。使用する飼料の良さを証明しています。

ゆっくり時間をかけて味のある鶏に育てる飼育方針に共感するお客さんも増えています。

お米中心の飼料で育った名古屋コーチンは、赤みが強く、美味しさの元である脂肪にも旨みが増しています。

 


大消費地である名古屋近郊エリアという地理的な条件と温暖な気候から、知多半島は多様な食材の生産地です。


もともと地産地消型のため全国的にはあまり知られていませんが、知多半島は歴史的に酪農の盛んな地域。知多牛に代表されるように肉牛のブランド化も進んできました。


養豚も、小西さんのように、肉質の良さで知られる愛知県の三元豚を丁寧に飼育されている生産者さんが多くいらっしゃいます。特に知多半島はイノシシがいないため、病原菌の流入リスクが少ないエリアで、遺伝的にばらつきの少ない系統の品種を持続的に育てることができる地域なのだそうです。

 

 

今回ご紹介した生産者さんは、弊社の酒粕を飼料に混ぜて育成をしていただいております。
酒粕を混ぜると食いがよく、腸の調子も良くなるのだとか。
基本的に酒粕はお米の一番美味しいところが残ったものですし、アミノ酸などの栄養素も豊富に含まれています。酵母が生きている発酵食品ですから、人間と同じように動物たちの健康にとっても良いのでしょうね。

 

「ル クーリュズ」の渡邊シェフがどのように料理されるかお楽しみに。

 


「知多のガストロノミーを楽しむ会in澤田酒造」の詳細はこちらのページから