本日(3月30日)、無事皆造(かいぞう)を迎えることができました。
改めまして皆様のご支援に深く感謝申し上げます。
「皆造」とは今年度の造りの酒をすべて搾り終え、清酒と酒粕の総量を確認して最終検定したことをいいます。
以前の南部杜氏のころは、当夜お祝いの酒宴で盛り上がった後、蔵人の多くは帰郷し、にぎやかだった蔵が静かになって正直ほっと一息!という大きな節目の日でした。

さて、今夏には麴室の再建を控えています。
麹造りの主流は「機械製麹」法、高品質の地酒では「箱麹」法になりましたが、弊社では全量「蓋麹」法で作っています。
麹蓋に約1.6㎏ずつ盛って数時間ごとに「仕事」を行う手間暇のかかる方法ですが、米の質に合わせて経過を調整でき目標の麹を作れる優れた方法です。
この作業をする部屋が麹室で、麹菌の発育のために30度以上の温度と適度な湿度が必要とされる部屋ですが、単なる部屋と違い数々のノウハウが必要です。
例えば「やまと」、これは麹室の天井と屋根裏との間の空間のことですが、単なる空間ではなく換気と湿度調節のために大変重要です。
また結露が大敵なため部屋は杉の無垢板で作ります。
従来からの伝統製法を踏襲するために、これらのノウハウのある麹室を作ることができるのは日本でただ一社、そこにお願いして夏の間に再建いたします。

新しい麹室で作ったお酒もですが、まずは四蔵にお願いして作っていただいた麹の酒も今回限りの特別限定!
5月の蔵開きにはぜひお越しくださいますよう願い申し上げます。

澤田 研一