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このほど発売されたミシュランガイドの東海版、大変な人気で売り切れの書店が続出とか。ミシュランガイドに地域の特別版があることは知りませんでしたが、すでに全国各地の特別版があって県でいうと愛知が21番目だそうです。昨年の秋、調査員がお店を回っているという話を聞くようになり、どんなところが取り上げられるのか大変楽しみにしておりました。この手の賞にはお金がらみのものもあるようですが、そんなのとは違います。さすが世界的に認められているだけあって、調査対象になった方の話を聞くと、とてもしっかりした基準と確かな目で選考されています。

そもそもミシュランといえばタイヤ、驚異的に長持ちするので有名です。私も以前何度か履いていましたが、確かに踏面は硬いのですが耐久性だけでなく真円度が高く快適でした。かつてフランスの車はとてもサスペンションストロークが長く、やわらかかったので、タイヤの特性もこうなったのでしょうが、倹約家の多いフランスらしいタイヤとも言えます(今は違うかもしれません)。ついでに言えばドライブするときにどうせ食べるならおいしいところで食べたいというフランス人のニーズに沿ってこのガイドができたそうで、ドイツやイギリスあたりではこういう発想は生まれないでしょうね。国民性は国によっておおいに違ってたほうが楽しいですが、衣食住の豊かさに関してはやはりフランスですね。

今回のガイドの序文に「…三県に共通していることは、風光明媚な里山があり、川が海をつなぎ自然を身近に体感できることです。そこには、古から自然と人が生み出した歴史や伝統文化があり…」とあり、我が意を得たり、大変共感するところ大のガイドブックです。さてどこが選ばれたかは 本屋さんで。

澤田 研一