肌触りや口に触れた時の感触。
そして香りの変化。
酒器にこだわり五感で味わうお酒の時間は格別です。

常滑の地酒「白老」を、よりおいしく、より愉しく味わっていただくため、
作陶家とのコラボレーションにより4種類の酒器をつくりました。

味わいの異なるお酒と、個性を引き出す酒器のペアリングをお楽しみください。

酒器による日本酒の
味わいの違いを実感する

酒器による日本酒の味わいの違いを実感する

酒器によってお酒の味わいに変化を感じたことはありませんか。これはお酒そのものの質変化ではなく、唇に触れるリムの形や素材、手にした時の重さや手触り、形状などにより感じ方が変わるということです。「ささらけ」はプロテイスターの立場から、日本酒の香りや味わいなど、最も適切な状態で楽しんでいただけるように設計をいたしました。お酒の特徴と酒器の相性を実感していただけます。

陶都とこなめの地酒を最大限に活かす4種の酒器

陶都とこなめの地酒を最大限に活かす4種の酒器

日本六古窯の一つ常滑の文化や生活の背景には「土」があります。無釉の焼き締めという特徴をもつ常滑焼は、伝統的に多孔質。お茶の世界では味わいをまろやかにすると高い評価を得ています。常滑の地酒蔵である清酒白老「澤田酒造」のお酒が最大限にその真価を発揮するのも、「土」とともに味わう時。特徴の異なる4種類の白老を、より楽しんでいただけるよう素材や形状を追求し、4種の酒器を開発。常滑が誇る作陶家の手作りの技は、陶器では難しいとされる薄いリム形状なども見事に再現してくれました。
使うほどに風合いが変化し味わいが増す、「育てる楽しみのある」酒器です。

開発パートナー

田中順子 Junko TANAKA

日本酒ディレクター/料理家

田中順子

2012年世界利き酒師コンクール3位入賞。
「日本酒を、もっと食卓に」をテーマにSake’s Kitchen(サケズキッチン)主宰。
あらゆる料理に日本酒をマッチングさせる方法で、日本酒を軸にした総合的な食のスタイリングを展開。現在は、セミナー講師、レストラン等のセレクションアドバイザー、レシピ監修、イベントプロモーション活動。プライベートでは2児の母として、食育事業、農業や水産業を巻き込んだ地域活性事業にも尽力。

Products

常滑焼作家作品「ぐい呑」4種×日本酒「白老」4種
        の詰め合わせ

100セット限定商品
常滑焼作家作品「ぐい呑」4種×日本酒「白老」4種 の詰め合わせ

プロテイスター田中順子氏の監修による、白老のそれぞれタイプの異なる日本酒4種とその特徴を最大限に味わうための酒器4種をセットにしました。酒器は4種類が特装のパッケージに納められており、少し大人なギフトとしても使いやすい商品です。

大切な方へのギフトとして
自分へのご褒美
大人の休日に

6月上旬販売開始予定

白老の酒×酒器

知多の花露

優美な香り、甘やかさと芯のある酸

苺のコンポートのような甘い香り、奥に山茶花のような爽やかな香りも隠れている。艶やかなテクスチャーで、花露を想わせるしっとりとした甘やかさと共に、線は細いが芯のある酸が、全体を包括し美しいエッジを描く。

知多の花露

花露

華やかな香り、甘やかな酸を鮮明に演出

華やかな香りが感じられる、高さがあり窄まったフォルム。唇に沿うようなリムから、酒はスムーズに流入し、貝を用いた釉薬による、美しい緋色部分の滑らかさが、艶のあるテクスチャーを引き立てる。ランダムな面取りが施された立ち上がりによって、杯は持ち手にしっくりと馴染み、しっかりとした重心で返る杯は、甘やかな酸のエッジを鮮明な記憶として残す。

花露

からから 白老

潮風吹き抜けるドライフィニッシュ

心地よく吹き抜ける潮風の香り。サラリと軽やかな口当たりで、柔らかい米の旨みから、波が引いていくように引き締まるスピリッツ感がどこか冷涼な印象を残す。ラストは微かに塩味を感じさせるドライフィニッシュ。

からから 白老

からから

波打つキレ、ドライフィニッシュを演出

開放的な口径で潮風の香りがおだやかに広がる。酒が口中に波状的に流れ入り、清涼感があり軽やかな印象の飲み口。杯が戻る際は、まるで波が引くようなキレのあるニュアンスを演出する。酒を注いだ際に灰釉のビードロ色が眩く煌めき、古常滑土ならではのザラッとした持ち手の触感が、飲み手を常滑の海岸へといざなう。ラストは冷涼なドライフィニッシュ。

からから

特別純米酒 白老

米の濃醇なコク、旨みを伴った酸

微かに黄みがかるクリアな色調。炊きたての米を思わせる香りが主体で、ほのかにミルキーな香りも。しっかりと感じられる地元産米「若水」本来の濃醇なコクと、旨みを伴った酸が重なって、まろやかで円みのある味わい。

特別純米酒 白老

若水

米の旨みとコクを、よりまろやかに演出

落ち着いた朱色と、ロクロ筋の質感が、常滑焼らしい王道的なクラシックスタイル。あえて朱泥に釉薬を塗らずに焼成したことによって、常滑壌土の鉄分が酒の角をとり、渋みなく、よりまろやかに感じさせてくれる。米の旨みとコクが、濃醇ながら円みある味わいに。微かに唇に沿うリムによって、燗酒の温度はそのままに、ゆるりとした柔和な表情を引き出す。

若水

純米吟醸熟成酒 豊釀

熟成を経た芳醇な香り、永い余韻

シナモン、ジンジャー、ナッツのような、熟成を経た芳醇で複雑な香り。若干とろみのある飲み口で、黒糖のような練れた甘みと、奥深い米の旨味、緻密で豊かな渋みが広がる。力強くもしなやかで、嫋やかに続く永い余韻。

純米吟醸熟成酒 豊釀

豊醸

熟成した味わいを探求する、遊び心を演出

とろみのあるテクスチャーを愉しむため、リムは厚めで重厚感のあるフォルム。山あり谷ありの揺れる飲み口で、熟成したリッチな味わいを、自分好みに探求することができる。呑むほどに馴染み、使うほどに色艶が増す「育つ器」で、約200年前に常滑で発祥した藻がけ技法によって、唯一無二の金色文様が浮かび上がる。遊び心のある大人の長い夜に相応しい。

豊醸

6月上旬販売開始予定

Ceramic Artists

加藤真美

加藤真美
Mami KATO

各国美術館に作品が収蔵されている世界的作家だが、使い手に寄り添う事を忘れず、満たされる可能性としての器を追求。

加藤真美作
加藤真美作
加藤真美作
加藤真美作
加藤真美作
竹内孝一郎

竹内孝一郎
Koichiro TAKEUCHI

父である竹内公明より伝統的常滑焼、灰釉の技術を継承。沖縄で独自に腕を磨き、土の質感を生かす深みある作風を確立。

竹内孝一郎作
竹内孝一郎作
竹内孝一郎作
竹内孝一郎作
竹内孝一郎作
清水小北條

清水小北條
Shimizu Kohokujo

常滑で代々急須作りをする家系で育つ。良質な北條陶房の田土を織りなし、奥行きのある縞模様と土の表情を魅せる作家。

清水小北條作
清水小北條作
清水小北條作
清水小北條作
清水小北條作
谷川仁

谷川仁
Hitoshi TANIKAWA

自ら採取した知多の海藻で唯一無二の模様を残す、藻掛け技法は定番の代表作。熟練された技術に遊び心のバランスが魅力。

谷川仁作
谷川仁作
谷川仁作
谷川仁作
谷川仁作

清酒白老の造り手
澤田酒造株式会社について

幕末の1848年(嘉永元年)に創業した知多半島常滑市の日本酒酒蔵。古式伝承の酒造りを旨とし、木製の甑や麹蓋などを用い、昔ながらの伝統的な製法で基本に忠実な酒造りを行っている。
お酒の特徴は濃醇旨口。知多半島の発酵食文化圏の地酒として、自然と調和し、料理を引き立てる酒づくりを目指している。
知多半島の中央丘陵部に湧き出る軟水を使用し、その水源を保全する活動を続けながら、素朴でまろやかな酒質を生み出している。

明治時代後期には、現在の日本酒製造においてほとんどの酒蔵で採用されている「速醸酛」の技術開発に大きく寄与した歴史も持っている。
知多半島の酒造家で組織した「豊醸組」(現在の半田酒造組合)で澤田酒造の蔵に豊醸組醸造試験場を設置。大蔵省醸造試験所より江田鎌治郎技師を招き、お酒の腐造を防ぐ画期的な酒母造り方法を開発。これは腐造防止に大変な成果を上げ、全国の酒造家が視察に訪れた。この技術が今の「速醸酛」の礎となった。

清酒白老の造り手 澤田酒造株式会社について

6月上旬販売開始予定

清酒白老の造り手
澤田酒造株式会社について

清酒白老の造り手

幕末の1848年(嘉永元年)に創業した知多半島常滑市の日本酒酒蔵。古式伝承の酒造りを旨とし、木製の甑や麹蓋などを用い、昔ながらの伝統的な製法で基本に忠実な酒造りを行っている。
お酒の特徴は濃醇旨口。知多半島の発酵食文化圏の地酒として、自然と調和し、料理を引き立てる酒づくりを目指している。
知多半島の中央丘陵部に湧き出る軟水を使用し、その水源を保全する活動を続けながら、素朴でまろやかな酒質を生み出している。

明治時代後期には、現在の日本酒製造においてほとんどの酒蔵で採用されている「速醸酛」の技術開発に大きく寄与した歴史も持っている。
知多半島の酒造家で組織した「豊醸組」(現在の半田酒造組合)で澤田酒造の蔵に豊醸組醸造試験場を設置。大蔵省醸造試験所より江田鎌治郎技師を招き、お酒の腐造を防ぐ画期的な酒母造り方法を開発。これは腐造防止に大変な成果を上げ、全国の酒造家が視察に訪れた。この技術が今の「速醸酛」の礎となった。

澤田酒造株式会社について

常滑焼について

常滑焼の歴史

常滑は、平安時代末期から現在まで生産が続く焼き物の産地として「日本六古窯」のひとつに数えられます。良質な粘土は、650~100万年前に存在し、最大時には現在の岐阜南部から三重県、愛知県尾張地方にまたがる大きさであった東海湖の堆積物に由来します。
この土は鉄分が多く、低い温度でも焼き締まる性質を持っていたため、壺や甕のような大きな焼き物をつくるのに適していました。
平安時代末期には「ヨリコ造り」と呼ばれる甕づくりの技術が誕生。太さ10㎝ほどの粘土の棒を担ぎ、回りながら粘土を積み上げていく大物づくりの技は、現在でも受け継がれています。

常滑焼の歴史

江戸時代後期、常滑焼の代名詞
「急須」の誕生

江戸時代後期、煎茶の流行とともに、常滑焼の代名詞ともいえる「急須」がつくられるようになりました。 白泥に海藻を巻きつけて焼成する「藻がけ」の技法も、この頃に開発されています。
鉄分を多く含む土が焼成後赤褐色に発色する「朱泥急須」も、江戸時代末期に誕生しました。
常滑の焼き物は「無釉」の「焼き締め」といって、釉薬を使わずに焼き上げるという基本的な特徴があります。多孔質のためにお茶などの飲料をまろやかにするとされ、人気を博することとなりました。現在でも産業として急須をつくっている日本随一の産地となっています。
1998年には産地初となる人間国宝が誕生しました。

「急須」の誕生

海外で高い評価を受ける
実用的な工芸品「常滑焼」

明治以降の近代になると、土管やタイルなどの建築資材、衛生陶器などの工業製品が盛んになります。欧米から技術を導入して機械化が進み、常滑を支える基幹産業に発展しました。
一方代名詞である急須についても、若手の陶工の育成が進みました。伝統的な技法に加えて、洗練されたデザインの作品も増えています。近年では経年変化を楽しめる実用的な工芸品として、精巧なものづくりが海外で高い評価を受けています。

海外で高い評価を受ける常滑焼