ご覧になりたいページを選択してください


    平成14年製作

コシキとは、酒米を蒸すための大きな桶のことです。このほど少ロットに対応するため、新たに木製の甑(中甑)をつくることになりました。

これが甑(こしき)です

1.はじめに

 「酒造りは蒸しから」という言葉がありますが、米を蒸すことは、モロミ経過や粕歩合など、その後の工程に大きく影響を与えることから、大変重要です。特に良い麹(=突破精)を作るために、「外硬内軟」に蒸しあげることが要求されます.そのためには、やはり木でできた甑が一番すぐれているのですが、熱い桶の中で米を掘るという大変な作業になるため、今では連続蒸米機に変わりつつあるのが現状です。したがって、新しい木甑を作るということは、ここ三十年間はほとんど数えるほどしかなく、甑を作る技術を持った職人さんも全国で数人が残るのみといわれています。

 白老では五年前に大甑をつくりました。弊社の木製の酒作り道具を一気に引き受けてい頂いている石川喜一さんもその時90才になろうとしており、お元気なうちに・・・と思っておねがいしました。その時は底板の直径六尺三寸、高さ五尺三寸、一度に米を二トン処理できるものでした。

 その当時もそうでしたが,多品種少量生産が更に進み、それぞれの商品ごとに品種・精米歩合の違う米を用いるために、もう少し小さいものが必要となりました。石川さんも今年95才!正直受けていただけるか不安でしたが、お願いしたとたん目を輝かせて快諾してくださいました。さすが、職人気質の固まりのような人だけのことはあります。

 今後、陰干し乾燥後、戸外で雨にうたせてあく抜きを一夏かけて行い、秋口から部材の製作、11月初旬に組み立て完成の予定です。順次工程の進捗状況をお知らせしていきますのでご期待下さい。 

 


COPYRIGHT (C) Sawada-syuzou Co.,Ltd. All Rights Reserved.